低用量ピルの値段は1か月いくら?保険適用にする方法や市販品の有無も紹介!

低用量ピルの値段は、保険適用外で月額2,000~3,000円です。

条件をクリアして保険が適用されると、月額1,000円ほどで買える場合もあります。

この記事のポイント

  • ピルの値段は保険適用の有無で変わる
    • 自費:月額2,000〜3,000円
    • 保険適用:月額1,000円ほど
  • 避妊用のピルは保険が使えない
    • マーベロンやトリキュラーなど
  • 保険適用には条件がある
    • 治療目的での服用
    • フリウェルやルナベルの処方

なお、避妊目的で服用するピルは、どこで購入しても保険適用外の自費診療。

たとえば、マーベロンやトリキュラーは、避妊用のピルに該当するため自費(全額負担)です。

避妊用ピルを安く購入したいなら、初月0円プランや割安なまとめ買いのできる「オンライン診療」がおすすめですよ。

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保険適用のプラン

※税込み※メデリピル2回目以降は月額2,970円

【避妊用】低用量ピルの値段は1か月2,000~3,000円が目安

避妊目的で服用する保険適用外の低用量ピルは、月額2,000〜3,000円が相場です。

病院でもオンライン診療でも、料金相場は同程度。

ただしオンライン診療は割安な定期便やまとめ買いプランがあるため、月額2,000円以下でピルの服用を続けることもできます。

クリニック名低用量ピルの
料金
メデリピル無料〜2,970円
スマルナ1,980〜3,380円
エニピル2,563円
マイピルオンライン無料~2,959円
クリニックフォア3,278円
エミシアクリニック3,240円
東京オンラインクリニック2,100~2,500円
ピルマル2,641円
ピルユー2,673~2,970円
イースト駅前クリニック2,700円
ケイレディースクリニック3,300円
ネオクリニック2,500円
ルナルナ2,937円

※避妊用ピルのみ/税込み/自由診療

なお、避妊用の低用量ピルには、トリキュラー・ラベルフィーユ・マーベロン・ファボワールなどが挙げられます。

避妊用ピルを購入する際は、保険証(マイナンバーカード)が不要です。

【治療用】保険適用のピルの値段は月額1,000円ほど

保険適用の低用量ピルは、3割負担のため月額1,000円ほどとリーズナブルです。

保険適用の低用量ピルには、ルナベルLDとフリウェルLDが挙げられます。

ルナベルとフリウェルは成分が同じなので、効果や副作用も変わりません。

低用量ピルを保険適用にする方法は?ピルの種類などの条件を解説

低用量ピルの保険適用には、医師の診断を受けるなどの条件があります。

保険適用の条件

  • 治療用のピルを選ぶ
  • 月経困難症の症状がある
    • 生理痛
    • 月経困難症を伴うPMS
    • 軽度の場合も該当
  • 月経困難症の診断を受ける
  • 保険医療機関へ行く
  • 保険証を提示する

保険適用される低用量ピルの種類

保険適用される低用量ピルは、フリウェルLDとルナベルLDの2種類のみです。

フリウェルとルナベルは、どちらも生理の際の不快な症状の改善を目的に服用します。

▼低用量ピルの種類

保険適用
(治療用)
フリウェルLD
ルナベルLD
自費
(避妊用)
トリキュラー
マーベロンなど

ヤーズなどの超低用量ピルも保険適用

日本では、「ヤーズ」「ドロエチ」「ヤーズフレックス」などの超低用量ピルも、保険が適用されます。

超低用量ピルは、生理の際の不快な症状や子宮内膜症の治療に使われるピルのこと。

服用すると、生理痛や生理前のイライラ、情緒不安定などの症状の改善が見込めます。

▼保険適用の超低用量ピル

  • ヤーズ
  • ドロエチ
  • ヤーズフレックス
  • ルナベルULD
  • フリウェルULD

超低用量ピルは有効成分の量が少ないため、低用量ピルより副作用が出にくいとされます。

生理痛など月経困難症の症状がある

保険適用ピルの処方を受けられるのは、生理痛やイライラ感など、生理に伴う不調に悩んでいる方のみです。

生理に伴って現れる不快な症状は人によって異なり、症状はまとめて「月経困難症」と呼ばれます。

▼生理に伴う不快な症状

  • 腹痛や頭痛、腰の痛み
  • イライラ感
  • だるさや疲れやすさ
  • 情緒不安定
  • 食欲増進、減退
  • 下痢など

月経困難症は、軽度であっても保険適用を受けられることがあります。

症状に悩んでいるなら、医師に相談してみるのがおすすめです。

保険診療を行っている病院を受診する

生理痛などの症状があっても、受診する病院を間違えると、保険適用が受けられません。

保険適用が受けられるのは、「保険医療機関」のみです。

保険医療機関は名前のとおり、保険診療を行っている病院のことを指します。

産婦人科の中には、自費診療のみを取り扱うクリニックもあります。

低用量ピルはオンライン診療などのネット購入でも保険適用できる

低用量ピルは、産婦人科や婦人科だけでなく、オンライン診療でも処方を受けられます。

病院とオンラインでピルの価格帯は同程度で、月額2,000〜3,000円が目安です。

なお、ほとんどのオンラインサービスは自費診療のみの対応ですが、「東京オンラインクリニック」ならオンライン診療でも保険が適用されます。

▼東京オンラインクリニックの詳細

営業時間11:00〜19:30
休診日なし
料金月額1,040円
※3割負担目安
備考初診から利用可能
11種類のピルを取り扱い
銀行振込にも対応

※税込み/一部のピルは自由診療

【注意】低用量ピルは市販されていない

低用量ピル市販されていないため、薬局やドラッグストア、Amazonなどで購入することはできません。

入手できるのは、病院やオンライン診療を受診した方のみ。

なお、メルカリやX(旧Twitter)でのピルの売買は違法なので、販売されていても購入は控えましょう。

薬の転売で、実際に逮捕された事例はたくさんあります。

【Q&A】低用量ピルを保険適用にするには?値段や相場に関するよくある疑問を解決

PMSや生理痛の改善を目的に低用量ピルを飲むなら保険適用される?

月経困難症を伴うPMSや生理痛の改善を目的に低用量ピルを飲む場合は、保険適用を受けられます

保険適用を受けるためには、「保険医療機関」の受診が必要です。

クリニックの中には保険診療を取り扱っていない機関もあるため、保険適用を受けたい方は来院前に確認しましょう。

避妊用の低用量ピルはなぜ保険適用外なの?

避妊用の低用量ピルが保険適用外なのは、怪我や病気の治療に該当しないためです。

日本では、怪我または病気の治療に使われる場合のみ、薬に保険が適用されます。

「避妊」は怪我・病気のどちらにも当てはまらないため、保険適用外なのです。

避妊目的で処方される低用量ピルの値段は?

避妊目的で処方される低用量ピルの値段は、月額2,000〜3,000円です。

ピル代のほかに、診察代・手数料・送料などがかかることもあります。

薬局で販売されている低用量ピルの値段は?

低用量ピルは、薬局で販売されていません

なお、アメリカの薬局では、低用量ピルの販売が決まりました。

価格帯は、約3,000円で日本と変わりません。

保険適用と自費(保険適用外)、それぞれのピルの違いは?

保険適用と自費(保険適用外)、それぞれのピルの違いは服用の目的です。

保険適用月経困難症の治療
子宮内膜症の治療
自費
(保険適用外)
その他
(避妊など)

月経困難症は、生理に伴い現れる不快な症状の総称です。

生理痛や腰の痛み、頭痛、情緒不安定などの症状も、月経困難症に該当します。

どちらのピルにも、悪心・頭痛・腹痛・不正出血などの副作用がありますよ。

産婦人科など病院によってピルの値段が違うのはなぜ?

病院によってピルの値段が異なるのは、各クリニックが料金を決めているためです。

保険適用外(自費/自由診療)の場合、ピルの価格帯だけでなく診察代や手数料も各クリニックが独自の基準で決めています。

一方で、保険適用のピルは薬の価格が決まっているため、どこで処方を受けても同一価格ですよ。

保険適用のピルにも、避妊効果は期待できる?

保険適用のピルにも、理論上は避妊効果が期待できます

また「ヤーズ」は、日本では治療用として処方されますが、海外では避妊用ピルとして流通していますよ。

産婦人科なら、どこでもピルに保険が使える?

産婦人科であっても、保険が適用されない場合があります。

なお、保険適用のクリニックは、地方厚生局のホームページで確認が可能。

ただし数が多いため、探すのが面倒なら、近くの産婦人科や婦人科に直接電話で確認するのがおすすめです。

40代でも買える低用量ピルは?

ほとんどの産婦人科や婦人科では、40代を超えると低用量ピルの処方を受けられません。

処方が受けられないのは、加齢に伴い血栓症のリスクが増加するためです。

なお、血栓症の原因になる成分が入っていない「ミニピル」は、40代以降の方でも服用できます。

▼ミニピルとは

効果月経困難症の改善など
副作用不正出血
頭痛
アナフィラキシーなど
種類セラゼッタ
ノアルテンなど

ミニピルも、産婦人科やオンライン診療で処方されています。

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未承認医薬品等
異なる目的での使用
低用量ピルは医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律でPMSの効果について認められておらず、未承認薬の扱いとなります。
入手経路等国内医薬品販売代理店
国内の
承認医薬品等の有無
国内でPMS改善の効果が認められている医薬品はありません。
諸外国における
安全性等に係る情報
頭痛、吐き気 、不正出血 、
乳房の張り等のリスクがあります。
医薬品副作用
被害救済制度に
ついて
万が一重篤な副作用が出た場合は、
国の医薬品副作用被害救済制度の対象外です